第1回 あなたのパソコン何に使ってますか?
パソコンの普及率が"1家に1台"から"1人に1台"になりつつある現在、みなさんはパソコンをどのようなことに使用しているでしょうか? 最近のパソコンは高性能ですので、ビジネス、インターネットブラウズ、メール、チャット、TV代わり、ゲーム、ビデオ編集などと、様々なことに使用できます。 また、最近急増してきたインターネットカフェや、図書館などでも手軽にパソコンを使用することができます。
そんな中で、みなさんはパソコンのセキュリティ(安全性)や堅牢性、保守というものを考えたことはありますか? パソコンが手軽に利用できるようになると共に、ウィルス、悪意を持って作られたプログラム(※1)、ワーム、ハードウェアトラブルによる個人資産(データ)の損失といった、パソコンに対する"脅威"も増加してきました。 ウィルスや悪意を持って作られたプログラム、ワームによる被害は事前に対策ソフト導入しておくことで、ある程度は防ぐことができますが、新種のウィルスに感染してしまった場合は対処できないことがあります。 また、ハードウェアトラブルによるデータの損失は、ミラーリングRAID(※2)や、別のマシン上へのバックアップを行っていない限りは防ぐことができません。仕事のデータや、アドレス帳などの大切なデータが突然のハードウェアトラブルによって失われてしまうと、お金では埋められない損害になることもあります。 しかし、ミラーリングRAIDを構築したからといって、ハードウェアトラブルによるデータの損失がなくなるわけではありません。ミラーリングRAIDはリアルタイムにハードディスク上のデータを同期するため、新種のウィルスなどにより失われたデータは、同じタイミングでミラーリング先のハードディスクからも失われてしまいます。
ここまでの説明では、まるで八方塞がりのようですね。では、どうしたらよいのでしょうか? そこで登場するのが"StandbyDisk"です。
では、まずStandbyDiskを導入する利点を説明しましょう。 StandbyDiskの基本的動作は、2台以上のハードディスクを使用し、各ハードディスクの同期をソフト的に行うことです。 しかし、これだけではただの"ソフトウェアミラーリングRAID(※3)"になってしまいますが、StandbyDiskはソフトウェアミラーリングRAIDを行うソフトではありません。StandbyDiskの同期は、ユーザーの任意で行うことができるため、要所要所で手動同期を行うことや、スケジュールに沿って自動的に同期を行うことも可能です。 新しいデバイスドライバをインストールする前や、新しいソフトウェアをインストールする前、インターネットからファイルをダウンロードする前に同期を取っておくことで、その後発生したウィルスやシステムファイルの変更によるトラブルを即座に復旧することができます。 では、一般的なミラーリングRAIDを使用していた場合はどうでしょう?ウィルスやシステム設定の変更内容もすべてミラーリング先のハードディスクに適用してしまうため、せっかくのバックアップも無駄になってしまいます。これこそがミラーリングRAIDとStandbyDiskの大きな違いなのです。 また、StandbyDiskはハードウェアミラーリングRAIDと同等の同期能力を持っています。 つまり、メインのハードディスクが破損した場合、同期を取っていた他のハードディスクと交換するだけで、特別な操作を行わなくてもOSの起動からアプリケーションの運用がスムーズに行えます。この特徴は、現在使用しているハードディスクを新しいものにアップグレードする際にも活用することができます。 さらに、StandbyDiskにはWindows上で同期を行っている他のハードディスクから、任意のデータだけを復元する機能もあります。 これから何か作業を行う前に同期を行っておき、作業中に誤ってデータを削除してしまった場合や、意図しない状態を保存してファイルを閉じてしまった場合に、作業前に同期を行ったハードディスク内から、変更前のファイルだけを取り出すことが可能なわけです。画像ファイルの編集前や、プログラムのソースファイルを変更する前に同期を行っておけば、不意のデータ損失を防ぐことができます。
次回からは、実際に使用してるマシンを用いて、StandbyDiskを導入するまでの流れを説明します。
第2回 パソコンだけじゃなく、保守に対する意識にも改造が必要です! |
※1 悪意を持って作られたプログラム
ハッカーが個人データを盗み出すために作成したプログラムや、クラッカーがコンピュータの破壊を目的として作成したプログラム。ウィルスとは別のカテゴリとして急速に増加してきた脅威。通常のウィルス対策ソフトでは検出できても駆除ができないことがある。
※2
ミラーリングRAID 2台以上のハードディスクに、同時に同じデータを書き込むことで信頼性を確保すること。 ディスクの冗長構成に関する規格"RAID"では、"RAID-1"として規定されている。
※3
ソフトウェアミラーリングRAID 通常、RAIDを構成するためには専用のハードウェアを使用するが、それをソフトウェア的に行うこと。RAID-1をソフトウェア的に実現したものがソフトウェアミラーリングRAIDである。 ソフトウェアRAIDは、
ハードウェアRAIDに比べるとマシンにかかる負荷が大きいため、パフォーマンスは期待できない。
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